シワができる原因は?予防のためのポイント3つ!
顔のシワをそのままにしてしまうと、いつの間にか濃く大きくなったり、顔全体に広がってしまうことがあります。
シワには老化が関係しますが、肌の老化を促すのは年月だけではありません。
必要以上に顔を老けさせてしまわないよう、シワの原因を知り、それぞれの原因に応じたシワ予防をしていきましょう。
顔のシワはどうしてできるの?
肌に潤いや弾力がないとシワができやすく、濃くなりがちです。
ここでは、肌が潤いや弾力をなくしてしまう3つの大きな要因、「加齢による肌の老化」「乾燥」「紫外線などの刺激」について詳しく見ていきます。
(原因1)加齢による肌の老化
肌のハリを支えるのは、表皮の下にある真皮層です。
ここでは網目状に張り巡らされたコラーゲン繊維に、弾性のあるエラスチン繊維が絡み、そのすき間を保水効果のあるヒアルロン酸が埋めています。
これらの物質を生成するのが、「線維芽細胞」で、線維芽細胞を活性化させるのは、女性ホルモンのエストロゲンです。
しかし更年期に差し掛かると女性ホルモンが急激に減少し、線維芽細胞の機能が低下します。
その結果、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の量が減少して、ハリが低下し、シワが生まれます。
<参考サイト>
・ご存知ですか?肌の光老化|光老化啓発プロジェクト
(原因2)肌の乾燥
肌が乾燥し硬くなると、カサついた目尻や口の周りなどにちりめん状、線状の小ジワが発生します。
何もせずに放っておくと、どんどん増えて小ジワ同士がつながり、シワが目立ってくることがあります。
加えて、加齢により肌の水分保持機能が低下していくため、肌そのものが乾燥しやすくなります。
若い頃と同じように保湿していても、乾燥を防ぎ切れなくなるのです。
(原因3)紫外線などの刺激
外的な刺激で最も注意したいのが、紫外線による「光老化」です。
紫外線のうちUV-Aは真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。
コラーゲンやエラスチンが失われると、肌に潤いがなくなり、急速に肌のハリが失われるのです。
このような肌の変化は光老化と呼ばれ、シワの原因になります。
そのほか、顔の筋力の衰えや洗顔や化粧時の肌への刺激の積み重ねもシワの原因になります。
睡眠不足や生活リズムの乱れ、偏った食生活による栄養不足なども、シワを予防するためには気を付けなければなりません。
(ポイント1)正しいスキンケア
上で見てきた通り、加齢や乾燥、紫外線はシワの原因になります。
それぞれの原因に着目した正しいスキンケア法について紹介しますので、シワ改善の参考にしてくださいね。
シワ対策には保湿が一番!
年齢を重ねた肌は、より乾燥しやすく、ハリが失われがちです。
スキンケアで普段からしっかり保湿し、真皮層の弾力をサポートしましょう。
お風呂上りにはすぐにたっぷりと化粧水で保湿し、うるおい効果の高い美容液を利用します。
カサつく部分には、化粧水をたっぷり含ませたコットンでパックしてみてください。
ただしコットンが乾燥すると一緒に肌の水分も奪われてしまうので、5分程度が目安です。
クレンジングは優しく丁寧に
洗顔では、力を入れてこすったり長時間すすぎを繰り返すと、肌への刺激が過剰になってシワの原因になります。
しっかり立てた泡で、手のひらや指の腹を使って優しく汚れを落とし、刺激にならない程度にすすいだら、すぐに保湿しましょう。
オイルクレンジングやメイク落としシートなど、肌への刺激や摩擦が過剰になりがちなものは、避けたほうが無難です。
化粧品で取り入れたい成分は?
アミノ酸やセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、スクワランといった保湿成分を配合した化粧品を選びます。
化粧品に配合されたコラーゲンやエラスチンの成分は分子が大きく、保湿効果はあるもののそのまま真皮層に届くことはありません。
ビタミンC誘導体やグロースファクター、レチノールなど、コラーゲン生成を促す成分を配合したものが、シワに効果的です。
(ポイント2)紫外線対策
紫外線の種類や特徴を理解し、シワ予防に最適な紫外線対策を講じましょう。
対策が必要な時期や日焼け止めを選ぶ基準について説明します。
UVAとUVBの違いは?
紫外線は大きくUVA、UVBの2つに分けられます。
地上に届く全紫外線の95%はUVAであり、エネルギーは弱いものの、照射量の多く浸透力が高いため、雲や窓ガラスも透過して、室内にまで到達します。
肌では真皮層の中まで届き、シワやたるみに大きく影響します。
赤みや炎症が起きにくいのでいつの間にかダメージが蓄積し、トラブルが深刻化しがちです。
見た目で分かりやすい日焼けを起こすのはUVBで、肌表面で吸収されてシミの元になります。
肌の表面と内部、いずれもケアするためには、UVAとUVBの両方に対策する必要があります。
紫外線の対策時期、日焼け止めの選び方は?
冬の紫外線量は意外に多く、特にUVAは、冬でも夏の1/2以上の量が降り注いでいます。
肌のことを考えるなら、季節によって対処法は変えるとしても、年間を通して、ベースとなる紫外線対策を講じることが大切です。
日焼け止め効果の表示には、「SPF」「PA」の2種類があり、SPFはUVBを防ぐ効果を、PAはUVAを防ぐ効果を表します。
夏のレジャーなどで炎症を抑える際にはSPFを、年間を通したシワのケアを考えるならばPAを重視して、日焼け止めを選ぶようにします。
用途に応じて2種類程度の日焼け止めを使い分けるとよいでしょう。
日焼け止めは肌全体にムラなく伸ばし、時間が経過したら塗り直すことで効果がアップします。
保湿成分を配合し化学成分が多すぎないなど、肌に優しい商品を選び、1日の終わりにはしっかりと洗い流してください。
(ポイント3)バランスの良い食生活
肌を作る栄養、つまり食事をおろそかにしては、せっかくのスキンケア効果が得られにくくなります。
シワの改善におすすめの栄養、避けたい栄養もありますが、大切なのはバランスです。
美肌を作る栄養素は?
肌にハリをもたらす栄養といえば、やはりコラーゲンでしょう。
動物性・海洋性の食品に広く含まれますが、牛すじや手羽先の煮込みが特におすすめです。
コラーゲンが溶けだしたスープまで美味しく食べられます。
肌でのコラーゲン生成には、鉄分やビタミンCが欠かせません。鉄分の豊富なレバーやひじき、ほうれん草などを含む一品を加えてみましょう。
ビタミンCは体内に貯めておくことができないので、果物や野菜、飲み物などで日々補うようにします。
また健康成分として話題の「オメガ3脂肪酸」も、コラーゲンの生成には必要です。鮭やマグロ、イワシなどに豊富に含まれます。
女性ホルモン・エストロゲンに似た働きをするイソフラボンは、豆腐、納豆などの大豆製品で摂ることができます。
肌の老化に繋がる食事とは?
脂肪を摂り過ぎると、肥満から肌のたるみにつながる上、抗酸化物質の消費を促して肌の老化を早めます。
脂質が多い揚げ物、スナック菓子、焼き菓子や、ドレッシングのかけすぎに気を付けましょう。
摂り過ぎた糖分は、タンパク質であるコラーゲンと結びつく「糖化」、いわゆる焦げ付きの化学反応を起こします。
糖化した肌は硬くなり、シワができやすいので要注意です。
過剰なアルコールは、コラーゲンやエラスチンの代謝を抑制するコルチゾールの分泌を促し、ハリを失わせます。
むくんでしまう点でも、肌のたるみを引き起こします。
食事は「バランス」が大事
シワの改善に良い食材ばかりを選び、甘いものや脂質を全く摂らないなど、極端な食事を続けるのはNGです。
肌を構成するタンパク質と脂質は一定量を摂る必要がありますし、正常な代謝や機能維持にビタミンやミネラルも欠かせません。
大切なのは、バランスのいい食生活です。
極端なダイエットは肌を老化させシワを濃くしてしまい、何より健康に良くないので安易に行わないようにしましょう。
保湿中心のスキンケアや紫外線対策、毎日の食生活に向き合うことが、シワ予防につながります。
対策のコツをつかんで、シワを増やさない、若々しい肌を目指しましょう。
シワができる原因は?予防のためのポイント3つ!・まとめ
- 加齢や紫外線のダメージで肌が硬くなり、シワが生まれる
- 保湿不足からくる乾燥では小ジワが出来やすい
- スキンケアでは保湿を第一に、クレンジングは優しく丁寧に
- シワ予防の日焼け止めはPA値を重視し、年間を通じてケア
- 摂りたい栄養はコラーゲン、鉄分、ビタミンCなど
- バランスの良い食生活がシワ予防につながる