老化の原因、肌の「糖化」と「酸化」を防ぐには?



肌を老化させる三大要因は、「加齢」「酸化」「糖化」と言われます。

加齢で肌が老化するのは分かるとして、肌の酸化、糖化についてはよく分からないという方が多いかもしれません。


肌の酸化や糖化がなぜ起こるのか、肌にどう影響するのかを知り、有効な対策を実践していきましょう。


「肌の酸化」ってどういうこと?

化学反応のひとつである「酸化」。酸化は人間の身体でも起きており、肌の酸化は老化の一因です。

酸化について、その原因や肌への影響を確認します。

「酸化」とは?


酸化とは、物質に酸素が化合したり、水素を奪われる化学反応のことです。鉄が錆びる現象でよく知られます。

人間の体の酸化を促すのは、体内に生まれる活性酸素です。活性酸素には体の免疫力を上げる役割があります。


しかし活性酸素が過剰になると身体の酸化が進行し、錆びが増えるにつれ各臓器の機能が低下して、様々な病気や老化の原因になるのです。

肌が酸化する原因は?

まずは紫外線や大気汚染などの刺激です。刺激を受けた肌は、免疫機能として活性酸素を大量に生み出し、酸化を促します。

活性酸素はストレスでも生まれますし、喫煙や激しい運動、脂質や添加物の多い食生活によっても増加します。


若い時期には活性酸素の働きを抑制する抗酸化物質が豊富ですが、年齢を重ねるにつれ抗酸化物質が減少して活性酸素を抑えられなくなり、老化が進行するのです。

肌が酸化するとどうなるの?

表皮の皮脂は酸化すると過酸化脂質に変化し、これが活性酸素の発生を促すことでメラニン色素が増加して、シミの原因になります。

酸化した皮脂は肌の新陳代謝を滞らせ、くすみや毛穴詰まりを起こし、ニキビなどの肌トラブルの元にもなります。


さらに酸化ダメージによって真皮層のコラーゲンの弾力が低下し、シワやたるみを引き起こすのです。


肌の酸化を防ぐには?


酸化を防ぐには、活性酸素を増やさないことが重要です。

紫外線への対策、体の中から抗酸化作用をアップさせるための食生活のポイントを紹介します。

一番重要なのは「紫外線対策」

紫外線は1年を通し室内であっても降り注ぐため、毎日しっかり対策する必要があります。

基礎的なスキンケア製品で日焼け止め効果のあるものを使ったり、外出時には日焼け止めクリームを使い、帽子や長袖の上着、日傘などを活用したいですね。


日焼け止めは数時間おきに塗りなおすことで効果を発揮します。

紫外線カットの効率が高いことはもちろん、肌に優しく、肌に広げやすい日焼け止めがおすすめです。

肌の酸化を防ぐ食生活は?

ビタミンC、E、βカロチンといった栄養には抗酸化作用があり、肌の酸化防止効果を期待できます。

ビタミンCは小松菜やピーマンなどの野菜、レモンやイチゴなどの果物類などに豊富です。


ビタミンEはアーモンドやナッツ、ごまなどの種実から摂ることができます。

βカロチンは、トマトやニンジン、カボチャなどの緑黄色野菜に含まれます。


また、肌で酸化する脂質を過剰にしないよう、脂肪分の摂りすぎには注意してください。

生活習慣の見直しも重要!

活性酸素を増加させる習慣を送っていないか、見直します。

ストレスを溜めないよう趣味や運動など発散の時間を持ち、喫煙は控えます。肌の代謝を妨げる睡眠不足にも気を付けたいですね。


メイク汚れや日焼け止め成分が残っていると、酸化して肌を刺激します。

必ず毎日汚れを落とし、抗酸化成分配合のスキンケア化粧品で保湿しましょう。


「肌の糖化」って何?


肌への影響で注目され、美容業界でもよく聞かれるようになった「糖化」とは、そもそもどんな現象なのでしょうか。

糖化の原因や肌への影響、対策法について紹介します。

「糖化」とは?

糖とタンパク質などが結びつき、体温で加熱されて、最終糖化生成物(AGEs・エイジズ)と呼ばれる褐色の物質に変化するのが糖化反応です。

「焦げる」のと同じ状態でメイラード反応とも呼ばれ、これを利用して作られる食品にカラメルや醤油、黒ビールがあります。


体内で出来てしまったAGEsはタンパク質本来の働きを失い、組織を硬化させてしまいます。

例えば血糖値(血中の糖の濃度)の増加で血流が悪化するのは、糖化によって血管のコラーゲンが硬くなるのが原因です。

糖化が起きる原因は?

糖質の摂り過ぎは、糖化の直接的な原因です。

食事で摂取した糖はブドウ糖に分解され、血管を通して全身に運ばれて、生命維持のためのエネルギーとなります。


このとき一時的に血糖値が上がりますが、食後2時間ほどすればエネルギーとして糖が消費されて血糖値は下がります。

しかし糖分を摂りすぎたり間食をしていると、血糖値が高い時間が長くなり、どんどんAGEsが作られてしまいます。


間食のし過ぎや不規則な食事時間、そして糖の消費量を減少させる運動不足も、糖化の原因になるのです。


<参考サイト>
老化の原因「糖化」を防止しよう|オムロン ヘルスケア


肌が糖化すると、どうなる?

真皮層中のタンパク質であるコラーゲンやエラスチンが糖化すると、肌が硬くなってハリが失われます。

すると保水力が低下し、肌の乾燥も進みます。AGEsには分解されにくいという特徴があります。


表皮のタンパク質・ケラチンが糖化し留まることで、肌がくすむ上にターンオーバーが遅れます。

その結果メラニンが排出されずにシミの元になります。


肌の糖化を防ぐには?


糖化されたコラーゲンの代謝は非常に遅く、15年ほどもかかると言われます。

肌の老化をこれ以上加速させない糖化対策が大事であり、食生活の見直しが基本となります。

食事で気を付けることは?

糖とタンパク質の接触を減らしましょう。糖が多く含まれる炭水化物や甘いものを摂りすぎないことはもちろん、糖が体内にとどまる時間を減らすため、間食を控えます。

食事の仕方では、食物繊維の多い野菜を先に食べることが有効です。


またたくさん噛むことで、糖の吸収がゆっくりになり、高血糖の時間を減らすことができます。

AGEsは元々食品にも含まれていますが、調理法によってその量が変化します。


AGEs量が最も少ないのは生の状態で、次に煮物、焼き物、揚げ物と、高温になるほどAGEs量が増加します。

高温調理を控え目にするのが糖化予防のコツです。

糖化を予防する栄養素は?

抗糖化効果がある食品には、ローズマリー・カモミールといったハーブ、ブルーベリー、リンゴ、柑橘類、生姜、大豆、アーモンド、鶏ササミ肉などがあります。

栄養としては食物繊維や、ビタミンB6、クエン酸やカテキンも有効です。


飲み物では、ドクダミ茶、甜茶、ゴボウ茶にAGEs排出作用が見られます。

AGEs含有量で見ると、卵、果物、野菜、牛乳、豆類には比較的少ないと言われ、逆に肉類、植物油、チーズや魚類にはAGEsが多めに含まれます。


また、食後血糖値である「GI値」が低い食材を選ぶことで、糖化予防を期待できます。

玄米、全粒粉、レタスやキャベツ、しいたけ、エリンギ、リンゴやレモン、みかん、わかめ、昆布、卵などは、GI値が低めです。

規則正しい生活も大切

質の高い睡眠を十分とることで肌の新陳代謝を促し、ストレスを溜めないことが大切です。

さらに、食後に軽めのウォーキングやストレッチをすると、血糖値の上昇を緩やかにして糖化を抑える効果が期待できます。


食後はついのんびりしたくなりますが、抗糖化のためにはすぐに後片付けをし、体を動かしましょう。

抗糖化を謳うスキンケア商品が多く販売されています。


これらは表皮の糖化を防ぐには効果的ですが、真皮層までは浸透しません。

ハリや弾力を維持するには、体の中からの抗糖化を意識することが大切です。


肌の老化は、様々な要因が複雑に絡み合って起こります。

自分の肌がどういう状態かをきちんと認識し、それに合った美容法を心がけてみましょう。


老化の原因、肌の「糖化」と「酸化」を防ぐには?・まとめ

  • 活性酸素が酸化を促し、肌を硬くしてシミやニキビなどの原因になる
  • 紫外線の刺激、ストレスや食生活の乱れなどが肌の酸化を引き起こす
  • 酸化予防には紫外線対策、抗酸化作用がある食品の摂取、生活習慣の見直しが有効
  • 糖とタンパク質が結びついて焦げつく状態が「糖化」
  • 糖質の摂りすぎなどが原因で、様々な肌トラブルにつながる
  • 食材の選び方、調理法、食事の摂り方によって糖化対策ができる





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